育児のお話

入園、小学校入学で起こるストレス症状と対処法

2017-04-07

4月になりました。
入園、入学、進級、おめでとうございます。

とてもおめでたいけれど、親としては不安も大きいですよね。

我が家では娘が入園、次男が年長になり、長男が中3になります。
今回は気になる入園、入学後のお子さんのお話を書きたいと思います。




娘の入園で心配なことが沢山あります。

お弁当箱を一人で開けられる?
食べられる?
靴は脱げるの?履ける?
困った時は先生に言える?

オムツもまだ外れていません。

こうなってくると、園での生活全てが心配になってきます。

3人目で、次男と同じ幼稚園に入り、しかも年長さんには次男がいるし、同級生になるお友達に知っている子が何人もいます。

プレはない園ですが、幼稚園にはこの2年間次男の用事で何度も入ったことがありますし、毎日次男をお迎えに行った時に園庭で遊んでいます。
先生方も娘を覚えて下さっていて、既に名前で呼んでくれています。
朝と帰りの挨拶は次男と一緒に先生にしています。

これ以上ないのでは、という状態。
それなのに、心配事がどんどん出てきます。

こんなに慣れている様子なら、何の問題もなく行けるのでは?と思う方もいらっしゃるとかもしれませんが、入園したら多分大泣きです。

初めてお子さんが入園されるお母さんは、心配で仕方ないかもしれません。
子供のことだけではなく、ママ付き合い、先生、運動会などの行事、保護者の係。
何をするのかが分からないと、全てが不安になってしまいますよね。

私なんて、何をするのか分かっているのにとても不安です。。

入園後の様子

入園した子供達の様子は、環境や性格によってかなり違いがあります。
それでも3歳の子供にとって、親と離れる、というのは生まれて以来最大の大事件かもしれません。

生活リズムも大きく変わり、親も子供も慣れるのに一苦労です。

意外と最初の一週間くらいは平気だったのに、だんだん朝泣くようになる子もいます。
初めは何が何だか分からず登園していたのが、園で何をするのか、朝はお母さんと離れるのが分かってくると、泣きだしてしまうのです。

トイレが出来ていたのにオムツに戻る子、おねしょをする子、ご飯を食べなくなったり、突然お昼寝をするようになったり。
心の面では、怒りやすくなったり、泣きやすくなったり、抱っこ抱っこと言うようになったり。

園での生活に慣れるまでは、見ていて心配になるような様子があるかもしれません。

他の子達が泣かずに通うようになっても、ずっと泣いているお子さんもいます。
そこに前の記事でも書いた、感染症を次々もらってきたりします。

親も登園させることに慣れるのは暫くかかりますので、そこに子供も不安定、となると、最初はかなり疲れてしまいます。
ですが、見ていると多くのお子さんが夏休みを境に落ち着いていくように思います。
一方、せっかく慣れたのに、夏休みを挟むことでまた登園を嫌がることもあります。

これは園でも学校でも言えると思うですが、また、自分も幼い頃そうだったような気がするのですが、行きたい時と行きたくない時、出来たり出来なかったりと波を繰り返しながら、成長していく気がしています。

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登園時に子供が泣いた時の対処法

長男が入園した時は、朝「ママ行かないで」と泣いていました。
可哀想で可哀想で、連れて帰りたいくらいでした。
「大丈夫、ちゃんと迎えに来るよ」とあれこれ説得していたのですが、

園長先生がひょいっと長男を抱き上げて
「お母さん、私たちにお任せ下さい。お母さんの姿が見えていると、子供も踏ん切りがつかなくていつまでも泣いてしまいます。そちらの方が可哀想なので、安心してお家にお戻り下さい」と言われました。

え・・でもちゃんと子供にも納得させた方がいいのでは・・と思いながらも、お任せして帰りました。

一日中泣いている長男を想像して、時計ばかり見て過ごしました。
ソワソワ落ち着かなくて、やっと一人の時間だ!!と思っていたのに、お迎えの時間までの長いこと!

お迎えの時間が近付き、走って園に行くと、長男は「まだ遊ぶ。帰らない。」と。
もうね、ひっくり返りそうになりましたよ。

登園後の長男の様子を先生に聞くと
「お母さんの姿が見えなくなる頃には、泣き止んで遊んでいましたよ」と。
言うならば、コント並みにズコーーーですよ。

先生のところでお子さんをお願いしたら、泣いていても親は笑顔で
「必ずお迎えに来るからね」と言って、早くその場を去った方がいいみたいです。何度も登園するうち、お子さんはお母さんは迎えにきてくれるんだ、と分かるようになります。

 

そうすると落ち着いてくる子が多いのですが、それでもずっと泣いて登園している子もいます。

小学校入学後の様子


小学校に入ると、高学年の子達は体も大きいし、大人みたい!と思いました。
学校以外で見かけると、スマホを持ちながら友達と話していたりして、一瞬小学生とは分からなかったりします。

そこに幼稚園から上がったばかりの子供達。
体より大きなランドセルを背負い、重い、重いとやっと登校していきます。
勉強がどうこうというより、まずは大人しく座っていられるのか、教科書やノートを管理できるのか、給食は食べられるのか・・・。
小学生なると、いじめも心配になってきます。

入園の時に園での生活が成り立つの?と心配になった時と同じ、今度は学校での生活が成り立つの?と思ってしまいます。
1年生は見かけるだけで微笑んでしまう程愛らしいですが、なんせ心配が尽きない。。。

子供も親もストレスが大きい

入学後、トイレに行きたいと言い出せず、膀胱炎になってしまう子がいます。
女の子に多いそうです(うちの娘もなりそう。)

小食の子は給食が食べられなくて、不安になり登校を嫌がるようになったり(長男がそうでした)
眠れなくなったり、食欲が落ちたり、嘔吐するようになったり。
チック症状が出る子もいます。
頻尿や便秘。

子供のストレス症状は、予想以上に強く出ることがあります。

親は先生との関係、PTA、他の保護者さんとの関係、お友達同士のトラブルも、学年が上がれば上がる程大変になっていきます。
同じ園同士である程度仲良しさんが決まってしまっていて、そこに入っていけない・・なんてこともあるかもしれません。

小学校では、1学期、2学期は通えていたのに、3学期から2年生に不安定になるお子さんを何度か聞きました。
1年生は入園の時と同じ、何が何だか分からないうちに、「小学校だよ、頑張ろうね。」と周囲に言われて、頑張っていた。
でも何をするところなのか見えてきた時に、頑張っていた反動がきて疲れてしまうようなのです。

そう思うと入園、入学とも、最初は緊張もしているし、よく分かっていない。
少し慣れてきて、園や学校の生活が見えてくると、不安定さが増す場合があるんだと思います。

大人も五月病がありますが、子供の方がストレスを発散する術がを知らないので辛いと思います。
最初から不安定で、なかなか落ち着かないお子さんもいると思います。

皆元気に通っているように見えると、何故うちの子は・・と悲しくなってしまうかもしれませんね。
でも話を聞くと、実は色々あって・・というご家庭が多かったです。

長男はとても繊細で臆病で優しい子でした。
悪いことをしていないのに、先生に怒られるのではないか、ということをとても気にして、全体的に不安が強い子でした。

あちこちに相談したこともあるのですが、こんなことを教えてもらって気が楽になりました。

園や学校のプログラムというのは、色々なことの真ん中に合わせて作られています。

そこから低くても高くても、またはそのプログラム内に組み込まれていない部分では、お子さんは辛い思いをすることがあります。

なるほど・・・と納得。

でもなんでも真ん中の人なんていないと思うんです。
運動能力が真ん中。
コミュニケーション能力が丁度真ん中。
学力が真ん中。
給食を食べる量が真ん中。

真ん中、というのは標準である、ということ。
単純に給食の量でいっても、沢山食べる子は足りないですし、小食な子は食育だ、完食だという言葉が辛いです。
標準の子だけは満足できるわけです。

集団生活ですから、親も子も標準に合わせるよう努力するでしょう。
大人になってからも必要なことだと思います。
でも入れない部分って必ずありますよね。
小食な子が、食育だ、と言われて、無理に食べ物を飲み込むようなことが本当に食育なんだろうか?という疑問があります。

大人の世界なら、例えばそこに疑問があるなら、自分に合った道をある程度選択していけます。
頑張ってみる、他の方法を選択する、どちらにしても自分で決められます。

でも子供にはそれができない。
そこが辛いところかな、と思います。

長男は学校に通えない時期がありました。
完全に休んでいたのではありませんが、遅刻や早退を繰り返し、登校が不安定でした。
3年間も。

でもそれが将来に影響するとは思いませんでした。
社会に出たら、その不安がないような職種や生活をする自由は子供の時よりずっとあります。

人生を考えれば学生時代は短く、その間どのように通っていたのかってそれほど重要なのかなと思います。
不登校だったけど、しっかり社会生活を送っている方は沢山います。

子供が不安定になった時の対処法

最初はある程度、子供も親もストレス症状が出ると思ってもよいと思います。
でも心配になるような体や心の症状が出た時は、小児科を受診して相談して下さい。

登園、登校前にお腹が痛くなる、という症状は多く聞きますが、整腸剤を飲んだだけでも、「薬を飲んだから大丈夫」と安心でき、症状が落ち着くこともあるそうです(主治医の話)

最近では担任の先生だけではなく、保健センター、スクールカウンセラーなど学校以外の機関にも相談できるところが増えました。

そこからまた、子供にあった機関を紹介してくれます。
小児科は体や心の不調にお薬で対応してくれますが、他のアプローチが難しいようです。

ですので、園、または学校、小児科、他の相談できる機関など、色んな方面から、多くの大人の力でお子さんを支えていく体制は、これから始まる園や学校生活では大切だと思います。

問題に対し、お母さんだけがあれこれ悩んでいる状態が一番辛いのではないかと思います。
「どうしていいのか分からない」これが育児で辛いなと私は感じます。

困ったことがあり、様子を見守ることが余計に不安になるのであれば、積極的に解決をしていった方が気持ちが楽になります。
何をしていいのか分からないからしない、のと、今は何もしない方がいいからしないのとでは全然違うからです。

どんと構える、ゆったりとした気持ちで見守る、これができたらどんなにいいか、と思うのですが、辛そうな我が子を前に、少しでも楽になって欲しい、笑顔が増えて欲しい、と思うと気持ちも焦ります。

1人で悩まず、沢山の方の手を借りていきましょう。

まとめ


入園、入学で不安定になるお子さんは多く、実際体調を崩してしまう子もいます。

幼稚園、小学校は、子供がそこを選択して入る、ということは少ないのではないでしょうか。
親が色々と考え、一番良い場所を選択してあげても、入ってみないことには分からないことも多いと思います。

学区が決まっていて、住んでいる場所からそこに入ることも多いでしょうし、つまりは子供の意思ではない場合が多いですよね。
そこに、標準に合わせて組まれたプログラムがあり、それにどのくらい適応できるか・・・というところがあります。

こうやって文字で書くと、随分冷たく感じられますが、与えらえたことに対し、できるのか、できないのか、と問われる場面は多くなります。

私も辛いこともあったなぁ・・なんて思い出すのです。

お子さんの様子を見て、辛そうなら早めにケアをしてあげてもいいんじゃないかと思うんですね。
もちろんお母さんもです。

辛い保護者同士のお付き合いならほどほどに!
親同士が仲良しでも、子供同士が仲良くなってくれるとは限りませんから(^^;

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